コラム Vol.5 中通り商店街ランチ特集!
ライターの山崎尚哉です。中通り商店街を歩こう!企画、このコラムも5回目となりました。今回は死ぬほどお腹が空いているお腹と背中がくっつきそうな時に、お昼ご飯をどこで食べようか。なんて思った時に中通り商店街で、満腹ランチを食べられるお店をご紹介していきます。
天すけ
中通り商店街に入って、最初の十字路を右折するとすぐ右手にあるてんぷら屋さん「天すけ」です。1987年創業なので、今年でちょうど30周年の老舗です。12時オープンなのですが、平日なのに開店前から行列が。開店と同時に12席が埋まってもこの行列。相当な人気店ということが伺えます。
30分待って、やっと入ることができました。頼んだのは、玉子ランチの大盛り!当店での一番人気。玉子のてんぷらはてんつゆと醤油とが選べます。ご飯が丼ぶりに山盛りに入っています!てんぷらはゴマ油でカラッと揚げており、食感はシャクッ!がっつり系のてんぷらです。ご飯の上に乗っている玉子のてんぷらに箸を入れると、半熟の黄身がトロッと。最高級の玉子がけご飯といっても過言ではないでしょう。そして、玉子ランチや、玉子天丼がなぜ人気なのかは、頼んでみるとわかります。大将の卵投げパフォーマンスが見られます。天すけに行ったことない人も、『高円寺の天すけ?卵投げるところでしょ?』と言われるほど有名です。
もちろん定食だけではなく、お好きなてんぷらを単品で頼んで、それをつまみにお酒をいただくこともできます。所謂、江戸前てんぷら屋さんです。大将はテレビ出演経験もある方で、お店が空いている時ならいろいろと話を聞いてみるとおもしろいと思います。
薔薇亭
中通り商店街に入って最初の十字路を右に曲がり、天すけの向かい、アフターアワーズの隣にある「薔薇亭(ろーずてい)」は、高円寺に約40年店を構えている老舗洋食屋さんです。『高円寺と言ったら薔薇亭』と言われるほどの有名洋食店。がっつり大盛りランチがいただけます。客席はカウンター10席とテーブル席が1つ。店内に入るとマナーの貼り紙があり、一見、気難しそうなお店に感じますが、まったくそんなことはありません。「いらっしゃーい!」の明るい声と共に迎えてくれます。
メニューが豊富で、何を食べようか迷ってしまいますが、今回は「ばらセット」をいただきました。サクサクの衣に包まれた牛ミンチカツと、とろーり濃厚クリームのカニクリームコロッケと、ぷりぷりのえびフライのセット定食です。ここの売りは新米の新潟産こしひかりとキャベツコンクールで金賞受賞したブランド物キャベツで、自家製のソースをつけて食べると絶品。締めに流し込むいりこだしの味噌汁もほっとする味で、とてもおいしいです。ボリュームが満点なので、大盛りにする方はご注意くださいね。
薔薇亭の看板女将の千種さんもテレビで何度も紹介されるほどの有名人で、通称「歩く広告塔」。店内にはたくさんのお客さんからのお土産やお手紙があり、女将さんや薔薇亭がどれだけ皆に愛されているかが伝わってきます。ランチをどこにしようか迷った時は薔薇亭へ行き、高円寺のソウルフードを堪能してみてはいかがでしょう。
ニューバーグ
「ニューバーグ」は中通り商店街入って最初の十字路の手前、左手にあるハンバーグ専門店。こちらも高円寺で30年以上営業している老舗です。高円寺純情商店街には系列店のMashという店もあります。こだわりの自家製ソースとニューバーグ独特のボリューミーなハンバーグがいただけます。『高円寺の激安ランチといったらここでしょ!』と言われるくらいのコストパフォーマンスの高さがポイント。凄腕シェフが舌鼓を打つほどの味と言われています。お店に入ったらまずは券売機で食券を買ってから席に着くシステム。基本的には全てご飯と味噌汁がつく定食となっていて、付け合わせでコロッケやアジフライなどもありますので「町の洋食屋さん」としてもベビーユースできますね。
今回はメキシカンバーグのダブルを頂きました。厚みのあるハンバーグにピリ辛のメキシカンソースがかかっていて、食べるとわかる独特な個性のあるハンバーグがソースと絡んで、ご飯が進みます。目玉焼きには醤油を垂らしてご飯に乗せて食べるなど、楽しみ方は沢山あります。ニューバーグの美味しい食べ方を研究している人もいるくらいの名店です。
今回はお店の入れ替わりが多い高円寺で長い間営業されている名店をご紹介しました。ぜひ一度、足を運んで高円寺のソウルフードを堪能してみてください。
<文 / 写真:山崎尚哉>