高円寺中通り商店街と高円寺の歴史
高円寺のみなさまとともに歩んできた中通り商店街は、2021年に70周年を迎えました。こちらでは、中通り商店街と高円寺の歴史をご紹介していきたいと思います。
中通り商店街の生い立ちから現在まで
高円寺中通り商店街の入口となる高円寺駅が大正11年(1922年)に開業します。その翌年に発生した関東大震災により、都心から移り住んだ人たちで高円寺の人口も大きく増えましたが、それ以前から青梅街道と早稲田通りの間にある高円寺では宅地化が進み、南北を貫く通り(現、ルック商店街、パル商店街、純情商店街、庚申通り商店街)には商店が建ち並んでいました。後に中通り商店街となった通りにも多くの人の往来があり、同じ頃からいくつもの商店が建ち並んでいました。後にそれらの商店が組織化され、高円寺中通商栄会が発足します。
高円寺駅の反対側、中通り商店街を越えて北仲通り商店街の先には、馬橋公園という大きな公園があります。その地には元々通信学校があり、1938〜1939年(昭和13〜14年)に神奈川県高座郡大野村(現相模原市南区)へ移転。跡地には陸軍気象部が入りました。気象観測を行いながら、全国から集めたデータを整理して航空隊などの軍関係機関だけに通報していたとのことです。
戦後、陸軍気象部は運輸省気象庁の中央気象台研究部(気象庁気象研究所)に改組されるとともに、敷地を1/3に縮小され、残る2/3は白梅学園(現秀和レジデンスとNTT)と馬橋小学校の用地として払い下げられました。その気象研究所も1980年(昭和55年)につくば市へ移転し、1985年(昭和60年)に現在の馬橋公園となりました。1944年(昭和19年)、陸軍気象部に造営された気象神社は、戦後高円寺氷川神社へ遷座され、現在では日本唯一の気象神社として有名に存在となっています。中通り商店街は緑豊かな馬橋公園と氷川神社とを繋ぐその道を中心として発展してきました。
現在の中通り商店街は約4万人/日が乗車する高円寺駅に近いことから、飲食店が多い商店街として賑わいをみせています。大手チェーンだけでなく、個性ある個人商店も数多く建ち並ぶことから、高円寺だけ多くのお客様に支持をいただいています。今後も高円寺の発展と賑やかな街の一助となるよう、活動していきたいと考えています。
※高円寺中通り商店街は通りの通称であり、高円寺中通商栄会は高円寺中通り商店街を運営する組織・団体名となります。
中通り商店街と高円寺の歴史
- 1889年/明治22年 甲武鉄道(新宿駅~中野駅~荻窪駅~立川駅)開業
- 1922年/大正11年 高円寺駅、阿佐ヶ谷駅開業
- 1923年/大正12年 9月1日 関東大震災発生
- 1924年/大正13年 杉並村であった高円寺は杉並町へ
- 1925年/大正14年 杉並第四小学校開校
- 1926年/昭和元年 東京市内は15区に分かれていた。杉並町の人口は79,932人
- 1931年/昭和6年 当時の高円寺を知ることのできる地図があります(杉並町勉強商工者案内地図)。髙田屋薬局、丸十製パン、小林時計店、波部歯科医院、市川酒店、中山産婦人科医院の名も載っています
- 1932年/昭和7年 10月1日 大東京市誕生。人口566万人。35区へ、杉並区誕生(杉並町、井荻町、高井戸町、和田堀町の4町)。区内人口14,656人
- 1943年/昭和18年 東京市から東京都へ
- 1947年/昭和22年 3月15日 35区から22区に整備され、後に23区となる
- 1951年/昭和26年 12月10日 中通町会、中通商栄会が組織された
- 1957年/昭和32年 東京高円寺阿波おどりが始まる
- 1997年/平成9年 商店街の街路灯を改装
- 1998年/平成10年 商店街のカラー舗装化が完成、中通り縁日大会開催
- 2001年/平成13年 商店街の入口にアーチ新設
- 2009年/平成21年 高円寺の文化活動の拠点となる座・高円寺(杉並区立杉並芸術会館)がオープン
- 2008~2009年/平成21~22年 高円寺フェス、高円寺びっくり大道芸、高円寺演芸まつりが始まり、現在に続く高円寺4大まつりが揃う
- 2012年/平成24年 商店街の公式ウェブサイト開設
- 2012年/平成24年 商店街の公式SNSとしてTwitterのアカウントを開設
- 2014年/平成26年 24時間可動の防犯カメラを16台新設、縁日大会にかわり、新たなイベントとして「プレ阿波おどり」と「中通り商店街ミュージックストリート」を開催
- 2016年/平成28年 既存の街路灯からLED街路灯に全灯取替新設
- 2017年/平成29年 商店街の入口アーチをサインポールに取り替え改装
- 2018年/平成30年 商店街の公式ウェブサイトの多言語化・スマートフォン対応、公式YouTubeチャンネルを開設
- 2019年/令和元年 商店街の公式SNSとしてInstagramのアカウントを開設
- 2023年/令和5年 防犯カメラ耐用年数経過に伴う全台取替改装